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東京女子医科大学
産婦人科学講座教授
講座主任 田畑 務 東京女子医科大学は1900年、産婦人科医である吉岡彌生先生により創設されました。
現在、東京女子医科大学・産婦人科学講座では東京女子医科大学病院(本院)、東京女子医科大学附属足立医療センター、東京女子医科大学八千代医療センターの3つの病院が1つのチームとなって、「人を育てる教室」をモットーとして、診療、研究、教育に取り組んでいます。本院は東京都新宿区の総合周産期母子医療センターとして、日々、母体搬送を受け入れています。糖尿病や心臓疾患などの合併症を有している妊婦の管理においては全国有数で、他の診療科と密接な連携を取り診療に当たっています。
また、婦人科部門においては悪性腫瘍の手術・化学療法などの集学的治療を数多く行っています。
特に、ダヴィンチ手術・腹腔鏡手術などの低侵襲手術に力を入れ、良性手術だけでなく悪性腫瘍手術にも積極的に取り入れています。また、手術療法における教育体制ならびに技術指導には定評があります。本院では3病院の中では唯一不妊治療を行っており、最新の治療を提供するだけでなく、早稲田大学との共同で子宮内膜細胞シートを用いた着床に関する研究も行っています。
東京女子医科大学足立医療センターは、2022年1月1日に足立区江北の地に移転し、新病院として地域周産期母子医療センターとして、新生児科と連携した周産期管理だけでなく、悪性腫瘍に対する治療も数多く行っています。
東京女子医科大学八千代医療センターは千葉県から総合周産期母子医療センターに指定されています。
院内には、母体胎児集中治療室、新生児集中治療室を有し、リスクの高い妊娠に対する高度な医療を提供しています。私たちはこれら3つの病院での医師の交流を図り、産婦人科医を育み、互いに技術を高め補完することにより、大学病院として安全で安心できる高度な診療を提供してまいります。